最初の4週間の進め方を整理した図版

急に販促を任されると、何から手をつければいいか分からなくなる

中小企業では、ある日突然「Webからの問い合わせを増やしたい」「販促を強化したい」と言われ、総務や営業事務、営業企画などの担当者が兼務で販促を見ることがあります。

このとき多くの人が最初に感じるのは、何から始めればいいか分からないという不安です。広告を出すべきなのか、SNSを始めるべきなのか、ホームページを直すべきなのか。やるべきことが多く見えて、かえって動けなくなってしまいます。

ですが、最初の1か月で必要なのは、全部を一気に進めることではありません。まずは現状を整理し、無理なく回せる形をつくることが大切です。

最初の1か月で全部やろうとしないほうがいい理由

販促を任された直後は、早く結果を出さなければという気持ちから、ブログ、広告、SNS、メール配信、GA4分析などを同時に始めたくなりがちです。

ただ、兼務体制の中小企業では、施策を増やしすぎると運用が続きません。確認することが増え、どれが効いているのかも分からなくなり、結局どれも中途半端になってしまいます。

最初の1か月は、成果を最大化するというより、販促を止めずに回すための土台をつくる期間だと考えるほうが現実的です。

1週目: 現状を把握する

最初の1週目にやることは、とにかく今の状態を把握することです。まだ改善案をたくさん考える必要はありません。

まず確認したいのは、会社のホームページの役割、主要なサービスページ、問い合わせ導線、過去にどんな販促施策をやってきたか、GA4がどこまで見られる状態になっているかです。

  • ホームページは何を目的にしているか
  • 問い合わせや資料請求の導線はあるか
  • GA4で基本的なアクセス状況は見られるか
  • 社内で販促に関わる人は誰か

この段階では、正確に分析することより、全体像をつかむことが大切です。まずは「何があるか」「何がないか」を整理するだけで十分です。

2週目: Webサイトの目的と導線を確認する

2週目は、Webサイトが何のために使われるべきかを明確にします。会社案内なのか、問い合わせ獲得なのか、採用なのかで、見るべきポイントは変わります。

たとえば問い合わせ獲得が目的なら、サービスページから問い合わせフォームまで自然につながっているか、訴求内容が分かりやすいか、CTAが見つけやすいかを確認します。

このタイミングで全部のページを直す必要はありません。まずは一番重要なページと導線だけに絞るのが現実的です。

3週目: GA4の基本指標を見て仮説を持つ

3週目は、GA4を使って基本的な数字を確認します。ここでも細かい分析は不要です。最初に見たいのは、どのページが見られているか、どこから流入しているか、重要ページまでユーザーが進んでいるか、離脱が多いページはどこかという点です。

数字を見る目的は、立派なレポートを作ることではなく、どこに問題がありそうかの仮説を持つことです。

  • アクセスはあるのに問い合わせにつながっていない
  • サービスページは見られているのに直帰が多い
  • トップページから先に進んでいない
  • 特定の流入経路だけが弱い

こうした仮説が持てるだけでも、次の改善はかなり進めやすくなります。

4週目: 小さな改善を1つだけ実行する

4週目は、ここまで整理した内容をもとに、小さな改善を1つだけ実行します。最初から複数施策を並行して進める必要はありません。

たとえば、問い合わせボタンの文言を見直す、サービスページの説明を整理する、よく見られているページの導線を改善するなど、小さくても変化を確認しやすいものが向いています。

最初の1か月で大事なのは、大きな成果を出すことよりも、「見て、考えて、直してみる」という流れを一度回すことです。

兼務担当者が避けたい3つの失敗

販促を兼務で進める人が最初に陥りやすい失敗もあります。特に次の3つは避けたいポイントです。

  • 最初から施策を増やしすぎる
  • GA4を細かく見すぎて手が止まる
  • 社内で目的を共有しないまま進める

兼務で回す販促では、完璧さよりも継続しやすさが重要です。無理なく続けられる範囲に絞ることが、結果的に前進につながります。

最初の1か月で目指すべきゴール

最初の1か月で目指すべきなのは、問い合わせ数を劇的に増やすことではありません。まずは、誰が何を見て、どこを直し、次にどう進めるかの流れをつくることです。

この流れが見えてくると、2か月目以降にやるべき改善も選びやすくなり、販促が場当たり的になりにくくなります。

少人数の会社ほど、最初に必要なのは派手な施策ではなく、止まらない運用の型です。

まとめ

急に販促を任された人が最初の1か月でやることは、次の4つに整理できます。

  • 1週目: 現状を把握する
  • 2週目: Webサイトの目的と導線を確認する
  • 3週目: GA4の基本指標を見て仮説を持つ
  • 4週目: 小さな改善を1つだけ実行する

最初から完璧を目指す必要はありません。今あるサイトと数字をもとに、小さく回し始めることが、中小企業の販促を前に進める最初の一歩になります。

少人数運用

片手間でも回せる販促の進め方を考えたい方へ。

兼務体制でも止まりにくい運用のつくり方や、最初に絞るべき改善ポイントを一緒に整理できます。

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